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NEWS > How To 中間着選びにお悩みのあなたへ! ~インシュレーションの選び方~

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特に寒い時期の山行の快適度は、どんなインシュレーションを選ぶかに大きく左右されます。しかし、ウエア選びの中でもインサレーション選びは難題の一つ。外見は似通っていても、中綿に使われる素材やその配置の仕方など、細かいディテール次第で特徴や用途が大きく異なるウエアなのです。ここでは、素材ごとの特徴や用途の違い、注視すべきディテールをご紹介します。頭に入れておけば、ウエアのどこを見ればいいのかが一目瞭然です。

<インシュレーション選びのポイント①> どこで、どう使うかが大前提 

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どのようなタイプを選ぶかは、どこで(時期も含む)、どのように使うか次第。どんなシチュエーションにも1着で万能に対応できる、オールラウンドなインシュレーションはありません。インナーとして保温性を得られるもの? それともアウターとしても行動中にも着られるもの? はたまた、コンパクトに持ち歩ける防寒着として? 用途によって、選ぶべき中綿の素材やボリュームは異なります。まずは購入する前に、あなたが使うシチュエーションを想像してみましょう。具体的なシーンが思い描ければ、自ずと必要なタイプは見えてくるはずです。

<インシュレーション選びのポイント②> ダウン(羽毛)は軽量、コンパクト

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中綿の素材は、ダウン(羽毛)と化繊とに大別されます。ダウンのメリットは、重さに対しての温かさ、収納のコンパクトさ。同じ重さの中綿なら、暖かさは化繊よりもダウンに分があります。つまり、同じ温かさを得るための中綿はダウンの方が少なく済むので、結果的に軽く仕上げることができるのです。デメリットは、水濡れに弱いこと(濡れると保温性がなくなる)と手入れに少し手間がかかることでしょう。しかし、近年は水濡れに強い撥水ダウンを採用したモデルや、表地に耐久撥水加工を施したモデルも登場し、ダウンの弱点を補っています。

<インシュレーション選びのポイント③> 湿りやすい状況には化繊を

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中綿に化繊を使うメリットは、水濡れに強く、手入れが楽なこと。濡れてもある程度の保温力をキープできるので、ダウンが湿ってしまいやすい冬山や沢登りでは化繊が有利です。さらに、洗濯機でも洗えて、すぐに乾くことも見逃せないポイントでしょう。デメリットは、ダウンと比較した時の保温性能とコンパクト性ですが、ホグロフスが独自開発した新素材「QuadFusion™Mimic」は、ダウンボール状に化学繊維を加工することでその弱点を解消しています。ダウンと化繊、双方のいいところを併せ持った画期的な素材です。

<インシュレーション選びのポイント④> 中綿の質と封入量にも注目

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ダウン製品を選ぶ際に、「フィルパワー」という数値表示を目にしたことはないでしょうか。これは、ダウンに含まれる羽毛1ozあたりの体積(かさ高)を表す数値で、この数値が大きければ大きいほど良質なダウンを使用している目安となります。良質なダウンは、同じ重さでも多くの空気を内包できるため、高い保温効果が期待でき、少量の羽毛でも温かなダウンを作ることができるのです。とは言え、フィルパワーの数値が高い=温かいとは一概に言えません。フィルパワーの数値とともに、重量に対する中綿の封入量も合わせてチェックしましょう。

<インシュレーション選びのポイント⑤> ディテールにもこだわって選ぶ

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中綿の種類に続き、着目したいのは細部の構造です。ディテール次第では、せっかく良質の中綿を使っていても、温かな空気が逃げてしまいかねません。まずは、ダウンの部屋となるボックスの造りを確認してみましょう。特に冷たい空気が入り込みやすいのは縫い目部分。生地を溶着して縫い目を減らしたり、縫い目がボックスを潰さないよう箱状の部屋をつなげる構造も登場しています。裾や袖、首まわりなど、冷気が入りやすい部分の密閉性もチェックしましょう。ダウンが潰れやすい可動域部分には、耐久性が高く保温力を保つ化繊素材を部分的に配したモデルもあります。

<インシュレーション選びのポイント⑥>新素材が広げる選択肢

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宿泊地で取り出すことが多い夏山には、軽量コンパクトなダウン素材。湿気が多い冬山や沢登りには、濡れに強い化繊素材。これが、従来のインシュレーション選びの常識でした。しかし、近年は、撥水ダウンやさまざまな特徴を持つ化繊の中綿素材が開発され、この常識は覆されつつあります。例えば、防風性と透湿性が求められる冬山の行動着は、長年ハードシェル+フリースの組み合わせが定番でした。しかし、防風性の高い表地と透湿性の高い化繊中綿素材を組み合わせたタイプのインシュレーションは、行動着としての用途にも注目が集まっています。

Text by Kei Ikeda