HAGLÖFS JAPAN | ホグロフス ジャパン

NEWS > フレンズレポート ホグロフスフレンズ アルパインクライマー・山岳写真家 高柳傑のご紹介

2017年、新たにホグロフスフレンズに加わったアルパインクライマーで山岳写真家の高柳傑(たかやなぎ・すぐる)を紹介します。

1988年生まれ。日本写真芸術専門学校卒業。学生時代より登山、クライミング、写真を始め、フリークライミング、アルパインクライミング、アイスクライミング等、さまざまなジャンルの登山を行っています。宮城公博氏の著書『外道クライマー』に書かれた「タイのジャングル四六日間の沢登り」の相棒としても知られています。近年はアラスカ・デナリ国立公園でのアルパインクライミングなど。今年はパキスタンからインドヒマラヤの未踏壁を狙って準備を進めています。

suguru_portlait

近年の活動の模様を、写真と高柳氏のコメントともに紹介します。

suguru_02
ハンター北壁ムーンフラワーバットレスクライミング中の写真です。細かいホールドをアックスとアイゼンの刃先でとらえていく集中力の必要な微妙な動きが要求されるクライミングでした。幸いこの日は晴れていてスノーシャワーが時折やってくる以外は快適なコンディションで登ることができた一日でした。

suguru_03
本命のムーンフラワーバットレス前のクライミングでミニムーンフラワーというルートにトライしました。
写真は核心であったピッチの写真でベルグラのアイスをデリケートに登っていきました。国内のクライミングに比べると各ピッチともとても長く、ふくらはぎがパンパンになります。パンプしてからが勝負とはよく言ったものです。

suguru_04
アラスカ、デナリ国立公園内にあるMT.ハンターの北壁の写真です。
この年は天候が安定せず、一日晴れたら数日は微妙な天気が続きいつトライするか非常に迷いました。結局、多少天気が悪くても何とかなるだろうとタカをくくり突っ込みましたが、晴れた一日以外連日雪や視界不良に悩まされました。無事にムーンフラワーは登れましたがかなり苦戦しました

suguru_05
ユタ州にある岩場でインディアンクリークという場所です。
赤茶けた壁はあまり国内ではお目にかかることはなくそれだけでも魅力的でした。さらにクラックはどのルートを見ても非常に長く視覚的にもフィジカル的にも充実させてくれるエリアでした。

suguru_06
エルキャピタンのエイドルートを登っている写真です。
国内の花崗岩の岩場に比べつるつる滑る印象がありましたが、エイドクライミングだったのでまあ何とかなりました。フリーで登ったショートマルチでのクライミングの方が緊張しました。ただ水不足で毎日あえいでいたのが今も記憶に残っています。

suguru_07
蔵王仙人沢アイスガーデンでのアイスクライミング
この年は発達も良く快適なアイスクライミングが楽しめました。アイスクライミングはプロテクションが岩に比べると不確実で派手な動きはないものの氷結の具合や形状によって毎回違うラインや登り方が必要になってくるので登っていて楽しいです。

suguru_10
今年は瑞牆山大面岩コスモスというマルチピッチクライミングにトライしていました。
核心ピッチが13aでほかのピッチも12a以上が大半を占めるかなり難しいラインでした。僕にとってはかなり厳しいラインでしたが、各ピッチRPすることが出来ました。
連日2時や3時起床という早起きで行動開始でした。そのおかげもあってトライする時間はパリパリのコンディションでした。毎回こんな早起きに付き合ってくれていた仲間たちに感謝です。

suguru_11
快晴のコンディションで素晴らしい景色を楽しめるクライミングでした。天気次第で様子が一変するのが山の面白いところで怖いところです。

suguru_12
地形図や航空写真を頼りにおそらく存在するであろう未踏の氷瀑を探しに礼文島に探索に行きました。夕方に第一氷瀑を発見し暗闇も迫っていましたが我慢できずに登りました。
暗闇の中、さざ波のBGMを楽しみつつのクライミングを堪能しました。他にもいくつかの氷瀑を発見し登ることができました。



【高柳傑 インタビュー】

── 普段はどのような活動をしていますか?
時間の許す限り山やクライミング中心の生活を送っています。

── 山やクライミングにのめり込む理由は?
達成感や次にどんなこと、場所が待っているのだろうという気持ちがクライミングをやっている理由でしょうか?
自分のペースで、やりたい課題に自由にチャレンジできるのがクライミング。そして美しい自然の中で思いっきり遊べることがその魅力ですね。
山や、クライミングは自分が徐々に、上へと登って行くと、それと共に見える景色も少しずつ変化していくきます。特に、夕暮れ時や朝の刻々と移りゆく景色は最高です。そして山や岩の頂に到達したときには、何とも言えない達成感に満たされます。これらも僕が山やクライミングにのめり込んでいる理由の一つでしょう。
未知を求め、誰も登っていないルートを探るのも良し、グレードを追及するのも良し。登るたびに新たな発見があり、また何かしら新たな課題が見つかる。そんな懐の深さが山、クライミングの醍醐味であり、惹きつけられる魅力ですね。

── 今後予定している活動を教えてください。
今年は秋にインドヒマラヤに遠征予定です。それ以降は国内の課題に取り組みつつ、ヒマラヤかビックウォールクライミング遠征の予定をしています。活動の様子はホグロフスのウェブサイトでも報告できると思いますので、応援よろしくお願いします。