
国際山岳ガイド・中 泰一郎 マウントクックヘリスキー 2019.
UPDATE : November. 21 2019
2019年のニュージーランドの冬も素晴らしいガイディングのシーズンとなりました。
気温が低いのに降雪が少なかった7月に始まり、8月と9月には定期的に雪が降り続けハイシーズンの頃にはガイドもお客様もパウダーを楽しんでいました。
僕が所属するマウントクックヘリスキーは、ニュージーランド南島にあるマウントクック村をベースにヘリスキーツアーを行っています。ニュージーランド最高峰マウントクック(3724m)を主とした南アルプスの中心地にあり、最も険しい山々が広がるエリアです。
ニュージーランドでは森林限界より上に雪が積もるので、スキーをするエリアは木々や植物の無いアルパインエリアになります。
そこには広大なオープンバーンやシュート、クリフ、氷河があるエリアも沢山あります。
マウントクックヘリスキーは、1974年よりこのエリアでヘリスキーツアーを行っていて、今年で45年目となります。
とても経験豊かなニュージーランド人の先輩ガイド達に囲まれ、僕も今年で5シーズン目となりました。
徒歩で登って滑るバックカントリースキーとは違い、広大なエリアを素早く移動できるヘリスキーは、数十キロにもおよぶ山々の詳しい知識と雪質や地形を選ぶ素早い判断力が必要となります。
そのためには、やはり山の麓に住み日頃から自然の息吹を感じながら生活をする事が大事だと思っています。
その理想の生活を実現できる環境にいられる事は、山岳ガイドとしてとても幸運な事です。
今年もいい冬を過ごす事ができました。
Photo: 伊藤剛, Steve Eastwood
マウントクックヘリスキー
https://www.mtcookheliski.co.nz/

中 泰一郎 / Taichiro Naka
国際山岳ガイド